お困りの猫相談はこちらから

知識ゼロからのねことの暮らし方 ねころん

5分でわかる!!子ねこ育て

上手くいく猫の「しつけ」の方法

「しつけ」というと、犬のしつけを連想してしまいませんか?
犬は厳しく序列やルールを教え込む必要があります。
人間が上だと教え込まないと、うまく一緒に生活できません。
そして群の動物なのでいわゆる「しつけ」が有効で、人間をリーダーだと思ってちゃんと従います。

でも、猫は「しつけ」に対する考え方がまるっきり異なるのです。
猫は群に属せず単独で狩りを行う動物です。
誇り高く、意に沿わない押し付けは拒否します。

猫にはねこ用の接し方、しつけ方があります。
イメージとしては童話の「北風と太陽」です。
ピューピュー冷たい風(しつけ)を吹かすと、猫はますますコート(心)を閉じてしまうのです。

私が後悔しているのは、まだ猫と暮らし始めたばかりの頃、「しつけ」だと自分に言い聞かせて叱ったり、人間の都合で色々禁止したりしていた事です。のちに何匹も猫を育て、もっと伸び伸びとさせてあげても全然問題なかったんだと知りました。

むしろ、叱った事は無用なストレスをねこに与えただけで、その後プラスに働いた事はほとんど無いのでは…と思います。

今の私の猫との接し方は、1にほめて、2にほめる。3,4もほめて、5もほめます。
全く叱りません。何かを止めさせる事もほとんどありません。
特に人間との信頼関係が育まれる生後約2ヶ月までは、ある意味やりたい放題やらせてあげています。

それでも困った事はほとんど起きていません。私が猫と一緒に暮らす経験を積むにつれ、猫が受けるストレスはより減って行き、猫との暮らし自体もより問題が無くなっています。
なにより、猫が親愛の感情をより多く見せてくれるようになりました。
そもそも猫が本能からやることを禁止することは不可能(爪研ぎ・スプレーなど)なのです。

猫を自分に合わせるのではなく、人がねこの本能・行動を学んで認めつつ、しかし生活上不都合な事は工夫して他の行動にうまく誘導し、結果としてそれをやらないように仕向けます。

例えば、爪研ぎはもっと研ぎやすいものを用意して誘導し、結果としてそこでやらないようにしつける事が出来ます。
壁紙やカーペットで爪を研ぎ始めたら、もっとネコが爪を研ぎやすいものを用意し、誘導すればよいのです。
市販のネコ用ものを買ってもよいですし、古いカーペットやダンボールを加工して爪とぎ器にすることもできます。

興味を引けなければマタタビの粉をかけるという奥の手もあります。
当面用意できなければ、おもちゃなどで気を引いてひとしきり遊んだあと、爪切りで爪を切ってあげます。
こうやって時間を稼ぎつつ、誘導先をつくる時間を確保しましょう。
1種類の爪研ぎ器がダメでも大丈夫。

猫は好みがうるさいのです。へこたれずに別の素材・形状を試します。
我が家は「麻巻きタワー」なるものを使っていますが、これはどの子にも好評です。

また、スプレー行為でお困りの場合、環境変化が原因の事がありますので、以前の環境で使用しにおいのついたものを多く配置してあげると収まる事が多いです。
でもそれが性に目覚めたオス猫ゆえのマーキングなら、去勢してあげることで、ねこ、人、共ににストレスを無くす事が出来ます。

こうやってうまく別のところに誘導できたら、そこで猫をほめてあげて下さい。
猫には高い学習能力がありますので、ポジティブな動機付けがあれば学習して多く行うようになり、うまくしつける事が出来ます。

逆に、それ以外のしつけの方法はありません。

ネガティブな叱りつけでは効果がないうえに、信頼関係を損ねるだけです。
そして、できるだけ子猫のころから、一貫性をもってしつけます。
同じ事をしても叱ったり、叱らなかったりでは混乱させてしまいます。

食事でも同じです。我が家では人間と同じ食卓でごはんを与えた事は一度も無いので、猫達も欲しがりません。これが、可愛いからと子ねこの頃に与えてしまうと、そこはごはんがもらえる場所だという学習をさせてしまうことになります。のちにそれを矯正するのはお互いストレスが大きく大変です。

また憶えておいて頂きたいのは、もしどうしても叱る必要がある、禁止しなければならない事がある場合は、そのタイミングは現行犯でなければ、全く意味が無いと言うことです。
まさにその行為をしている最中にやめさせましょう。
後で叱ったりすると、ねこは行為との関連が分からないため嫌な事をされていると解釈します。

そして、これはとても重要!!絶対ねこの名前で叱らないようにして下さい。
名前を呼ばれる事にネガティブなイメージがついてしまします。

「ダメッ」とか「コラッ」とかで短い単語で良いと思います。
当然ですが禁止するとき、痛みを与えてはいけません。
代わりに、風を吹かせる(うちわ・息)、大きな音(手をたたく、大きな声)、少量の水をかける(霧吹き、濡らした指をはじく)などをどうぞ試してみて下さい。

ちなみに多頭飼育ですと、猫同士ストレスを発散し合ったり、寄り添ったりしますので、ストレスが起因の迷惑行動は減ります。結果として叱る回数が格段に少なくなります。

我が家の場合は、2年おきに1匹ずつ増えていったのですが、しつけは段々ラクになりました。また、末っ子が叱られて落ち込むと、お兄ちゃん猫がやってきてペロペロ舐めて、フォローしてあげる光景はとても可愛いものです。

もっと詳しく知りたい 猫の心のこと


pagetop