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巨大結腸症ってどんな病気

猫の健康のこと: 2019/09/05

こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。

今日は猫がかかりやすい病気、巨大結腸症の

お話しをしたいと思います。

 

巨大結腸症、この病名を聞いた事ある人は

お家の猫さんのひどい便秘に悩んだ経験のある人なのでは?

 

聞いた事ないという人はこの機会に知っておくと

今後、役に立つ事もあると思うので一緒に考えてみましょう。

 

巨大結腸症、その病名の通り、結腸が異常に拡大する病気で、

かなりひどい重症化してしまった便秘、と言えば

わかりやすいでしょうか。

 

この病気は早期発見、早期治療、その後もしっかり予防をしていけば、

直接命に関わる病気ではありません。

なので、症状が出ていたら放置せず、早めの受診が必要です。

 

便秘は人間でも苦しい思いをしますよね。

それは猫も一緒で、排便がきちんとされないと

食欲不振になり、嘔吐、脱水など、不快な思いが続き、

慢性的に体調不良になってしまいます。

 

ではどんなサインが出たら巨大結腸症を疑うのか?

以下の事が当てはまったら、すぐに病院に行って、

診察や検査をしてもらいましょう。

 

・トイレで何度もウンチをしようと、いきんだり、ふんばったりしている

・実際にウンチが出ていない日が続いている

・ウンチの量が極端に減っている

・トイレの付近で嘔吐が続いている

 

いずれも便秘症状が見られ、それが続いているなら、注意が必要です。

 

ではこの巨大結腸症の原因は何なのでしょう?

主な原因をあげてみましょう。

 

・慢性的な便秘

・生まれつき結腸の一部が狭いなどの先天的要因

・交通事故やケガなどの後天的要因

・ストレス、高齢による消化機能、筋力の衰え

・長毛種猫の毛球症の影響

 

また一概には言えませんが、オス猫がかかることが多いとも言われています。

 

病院でどんな検査をするのでしょうか?

これはレントゲンを撮るとすぐにわかります。

レントゲン検査で、溜まってしまっているウンチと

拡張してしまっている結腸を確認することができます。

 

私も我が家の猫で経験済みですが、レントゲンを撮ったら、

出せていないウンチがびっしり写っていました。

 

では、巨大結腸症、もしくはその予備軍と診断されたら、

治療はどのように進めて行くのでしょうか?

 

内科的治療を行う

・緩下剤や浣腸の使用

・摘便(便を肛門から摘出すること)を行う

・脱水が見られる場合は輸液

・処方食や食物繊維を含んだフードの食事療法

 

我が家は高齢猫だったので、まずは摘便をして

その後、輸液、食事療法で乗り切りました。

 

この内科的治療で改善が見られない場合は

外科的治療、手術になる場合もあります。

手術は猫への負担の大きく出来れば避けたいと

思うのはみんな同じですよね。

 

なので、普段から要観察、気になる症状があったら、

すぐに病院を受診し、早期発見、早期治療を心がけましょう。

 

また、トイレ問題で便秘になる事もあるので、

普段からトイレストレスができるだけかからない環境作りも

とても大切です。

 

トイレの掃除はもちろん、設置場所や、トイレ容器の広さ、大きさ、

特に身体の大きなのオス猫は小さいトイレにストレスを感じる事が多いので、

トイレ事情を今一度見直す事も重要だと思います。

 

お家の猫さんが日々健康で穏やかに過ごせるように、

体調管理、トレイチェック、しっかりとやって行きましょう。

 

巨大結腸症について、ご心配な点やお悩み、

フードの選び方など、いつでもご相談お受けします。

ホームページの質問フォームからご連絡下さい。


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