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高齢期猫の食事には工夫を

猫の健康のこと: 2019/06/06

こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。

今日は高齢期の猫の食事についてお話しします。

 

10歳を超えた頃から、フードの食べる量が減ったり、

運動量が減ったり、目に見える変化が出てくるようになります。

 

これは特別なことではありません。

若い時期に比べて代謝が低下し、あまり多くのエネルギーが必要では

なくなるからです。

 

また、多くの猫がかかる歯や歯茎の老化や疾患で

固いものが食べにくくなってくる時期でもあります。

 

もちろん、これにも個体差がありますので、

15歳を過ぎてもバリバリとドライフードを食べる子もいます。

 

自力でフードを食べることは歳を取れば取るほど大切です。

自分の意思で、自力で食べることは生きる力に繋がります。

 

高齢期になっても自力で食べるという事が

本当に大事なんです。

 

なので食欲が低下していく高齢期に十分な栄養が摂れるように

食べやすい食事を用意することを心がけていきましょう。

 

まずは食べやすさを第一に考えていくことをお勧めします。

 

年齢に合わせたフード、体調に合わせたフード選びをして、

そのフードを食べやすい状態にしてあげて下さい。

 

たとえば、ドライフードの粒が大きいのであれば、

細かく砕いたり、硬いものが苦手ならふやかしてみる。

 

ドライフードが食べにくそうなら、

ウェットフードに変えてみるのも良いでしょう。

 

またフードを温めるとニオイが立ち、嗅覚から食欲を刺激するので

効果的と言われています。

 

一度にたくさんは食べられないなら、回数を増やしてみましょう。

 

そして、食器にもひと工夫を。

猫も歳を取ると身体をかがめるのが大変になって来ます。

 

フードのお皿やお水のお皿に高さをつけて、

食べやすい高さにしてあげることも重要です。

 

また、10歳を過ぎると腎臓や心臓などの病気を

抱えながらの生活になる場合も多いので、適切な療法食、

準療法食をかかりつけの獣医さんと相談して決めて行きましょう。

 

特に療法食は素人判断で与えるのは危険なので

必ず受診し、適切なフードを選んでいきましょう。

 

そして、フード同様に大切なのが水分補給です。

高齢期の猫は腎臓機能が衰えてきますので、

飲水量が少ないと脱水症状を起こしやすくなってしまいます。

 

猫が水を飲みたいと思った時にすぐに飲めるように、

飲水器を複数置くと良いと思います。

 

そして水は常に新鮮なもの用意してあげましょう。

この時に注意したいのが思った以上に水を飲んでいる場合は

腎臓疾患の疑いがあるので、気になったらすぐに

病院で血液検査をして腎臓の数値のチェックをして下さい。

 

腎臓疾患のわかりやすい症状の一つに

多飲多尿があります。

お水をたくさん飲み、トイレのおしっこの量が増えていたら要注意です。

 

我が家の「まつちよ」は16歳、腎臓疾患もあります。

フードはドライフードが好きなので、腎臓ケアのフードで

なるべく粒の小さい食べやすいサイズを選んでいます。

 

お水も朝と夜に良く飲むのでその飲水量を確認しつつ、

お水の入れ替えもしています。

 

猫にとって食事の時間は何よりも楽しみなはず。

高齢になってもできるだけ自力でしっかり食べてもらいたいですよね。

 

体調を維持しつつ長生きしてもらうためにも

フードの工夫は不可欠です。

 

猫によってフードの好き嫌いもありますし、

食べ飽きも良くあることなのでお困りの方も多いと思います。

 

フードについてお悩みやご心配な事がありましたら、

いつでもねころんにご相談下さい。


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