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冬場は特に要注意の猫風邪

猫の健康のこと: 2019/03/07

こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。

 

気がつけばもう3月。

あちこちで合格発表や卒業式の声を聞き、

本格的な春がもうそこまで来ている事を感じています。

 

今日は今年の冬、猫仲間の友人知人からもたくさん聞き、

我が家を悩ませた猫風邪のおさらいを。

 

猫風邪は一言でいうと

ウィルスや細菌感染で原因で起こり、その症状が人間の

風邪によく似ている事からつけられた通称です。

 

猫風邪と呼ばれる病状は

「猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス感染症)」
「猫カリシウイルス感染症」
「猫クラミジア感染症」

を指すことが多いのはご存知の方が多いと思います。

 

そして、「猫ウイルス性鼻気管炎(猫ヘルペスウイルス感染症)」と

「猫カリシウイルス感染症」は一度でも感染すると猫の体内で

ウイルスが潜伏するために再発をすると言われています。

 

以前のねころんブログでもお伝えしましたが、

人間の風邪やインフルエンザ同様、猫風邪の原因になる

ウイルスや細菌は温度や湿度が低くなるとどんどん活発になります。

そして、冬は寒さ等が原因で免疫力が低下することが

他の季節より多く、その結果、感染や再発がしやすくなってしまうのです。

 

この猫風邪、絶対引かない、引かせない事が理想ですが、

残念ながら絶対阻止が出来る保証はありません。

 

では、重症化せずに軽い症状で乗り切るため、

軽症化、予防するにはどうしたらいいのか。

ポイントをまとめてみました。

 

・くしゃみ、鼻水、目の赤みに気がついたらすぐに受診

お家の猫さんが急にくしゃみを連発したり、くしゃみの後、顔を見ると

鼻水が出ていたら要注意。

その後に鼻が詰まってきてしまったりすると、途端に食欲が落ち、

症状が悪化します。

 

・多頭生活の場合は速やかに隔離

猫風邪は飛沫感染であっという間に移るので、くしゃみが始まった子が

いたら、すぐに隔離が必要です。

また、症状の出た子と仲が良く、接触度が高い子は同じような症状が

出る可能性が高いので要観察する必要があります。

 

・軽症化、予防するにはワクチン接種

猫風邪を引かない、引いても軽く済むために有効なのは

やはりワクチン接種です。

人間のインフルエンザ同様、ワクチンを接種したからといって、

猫風邪を発症しないということではありませんが、重症化になる

可能性は低くなります。

 

ワクチン接種の周期、時期などはかかりつけの獣医さんと

相談して決めて行くことをお勧めします。

年齢や個体差によっては毎年接種ではなくても良い場合もあります。

 

・室内の温度、湿度管理をしっかりする

理想の室温は22℃~24℃(地域などにより差はあり)

理想の湿度は50%~60%(地域などにより差はあり)

 

そして、猫風邪にかかったしまった場合、治療は症状を

抑える対症療法になるので薬を投与したからといって

症状がすぐに治まる訳ではありません。

 

時には症状が安定するまでに数ヶ月単位の時間を要することも

あるようです。

猫風邪は根気良く、抗生剤、点眼点鼻薬の投与が必要になります。

 

また、猫風邪は野良猫や保護猫がかかるものと思われがちです。

ですが、この冬場に我が家が経験した、高齢猫のまつちよが胃腸炎にかかり、

その時に体力、免疫力が低下、そこに冬の寒さ、乾燥が重なって

猫風邪を発症、思い返してみたら15年以上ぶりの猫風邪でした。

 

今まで多数の野良子猫や地域猫だったきなこを保護して来ましたが、

幸いにも猫風邪と無縁でいられたのはワクチン接種もして来ましたが

本当に運が良かったと思っています。

 

この先も子猫の保護の可能性がある我が家はこの猫風邪対策を

担当獣医さんと相談し、さらにワクチン接種の見直しをして行きたいと

思います。

 

猫風邪を引いてしまうと猫さんはもちろん、それを見守り

看病をしていく家族も不安や心配が大きくなります。

 

そうならない為にも、皆さんも今一度かかりつけの獣医さんと

ワクチン接種の見直し、相談をしていくと良いですね。

 

猫風邪についてご心配なことがありましたら、

いつでもねころんにご相談下さい。


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