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とっても鼻の利く猫、苦手なニオイとは

猫と暮すノウハウ: 2022/01/27

今日は猫が苦手なニオイのお話です。

猫の嗅覚は人間の20万〜30万倍のともいわれており、

嗅覚がとても優れているのは猫と暮らす皆さんはよくご存知ですよね。

 

その猫が苦手、嫌い、と思っているニオイにはどんなものがあるのでしょうか。

 

苦手なニオイの代表的なもの、それは柑橘系のニオイです。

この時期どのご家庭にもある、みかんやデコポンなどの柑橘類。

カゴに入れて置いているだけでニオイを感じ、逃げていく猫さんも

多いですよね。

 

我が家も食後にみかんをむき始めると、サッと逃げていく猫が多いです。

この柑橘系のニオイ、なぜ猫が苦手なのかというと…

こんな理由が考えられているからです。

 

それは猫の祖先が野生で暮らしていた頃の名残で、

柑橘系の酸っぱいニオイ=「腐敗臭」を連想させ、

腐敗しているものを食べたら、危険、そうインプットされている

といわれているためです。

 

そのため、実際の柑橘類だけでなく、柑橘系の香りがする香水やアロマ、芳香剤なども

嫌う傾向が強いのです。

 

香水やアロマは、そのニオイ自体が苦手な猫も多いですが、猫の体にとって

悪影響な物質が含まれている可能性があるので要注意です。

 

猫の肝臓の代謝機能は、人間や犬とは少し異なります。

完全肉食動物である猫は植物を消化分解するのが苦手なため、

香水やアロマなど、原料の植物を大量に濃縮して作った精油は、

体内に蓄積されてしまい中毒症状を起こす可能性があると考えられています。

 

また、猫の肝臓には重要な解毒機構のひとつである「グルクロン酸抱合」がありません。

それによって、人間や犬が解毒できる薬物や物質でも、

猫に対しては強い毒性が出ることがあるのです。

 

このことをふまえると、室内でアロマを炊くのは猫と暮らす上で

やはり避けたほうがいいと言えます。

 

このほか、香辛料やタバコのニオイも嫌がる猫は多いようです。

これも猫にとっては本能的に危険、回避したいと思う刺激物になると言えます。

 

お家に喫煙者がいる場合は特に要注意。

猫の受動喫煙では悪性リンパ腫のリスクが上昇することが報告されています。

副流煙に含まれる有害物質は、主流煙よりもニコチンは2.8倍、タールは3.4倍、

一酸化炭素は4.7倍多く含まれ、また発がん性のある化学物質であるベンゾピレン、

ニトロソアミンなども含まれており、猫にとって大変有害なのです。

 

タバコやアロマはニオイだけでなく、猫の体に有害な物質が含まれているので、

猫と暮らす空間では極力使用を控える等、十分な配慮が必要です。

 

2022年、寅年の今年、少しの工夫でお家の猫さんがより快適に暮らせる

お家空間になるよう、見直してみてはいかがでしょうか?

 

猫との暮らしで気になること、お悩みがありましたら、

いつでもねころんにご相談下さい。


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