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腎臓病を早期発見するために

猫の健康のこと: 2018/03/29

こんにちは、ねこ生活アドバイザーのかばきみなこです。

 

東京をはじめ、都内近郊でもすっかり桜モード。

ご近所の川沿いの桜並木の満開間近。

今週はお花見を楽しみながら過ごそうと思います。

 

今日は腎臓病のお話を。

このブログでも何度か登場している、我が家の17歳猫のちぃちぃは

腎臓病を発症しており、1日2回のラプロス投与と

週2回の輸液を自宅で行って1年になりました。

今、15歳以上の猫の約3割〜4割が慢性腎臓病を患っていると言われています。

これまで腎臓病を発症しているかどうかの検査は、

クレアチニン検査(血液化学検査)が行われていた事は、

皆さんもご存知だと思います。

 

ですが、この検査法だと腎臓の機能が約75%以上失われていないと

異常が検出できない、そして75%を超えているとは、もうすでに

猫にとって、体調不良がかなり進んでいるといった状態な訳です。

 

75%、という数字はとても高く、この検査で腎臓病を告げられると

飼い主さんが最初に受けるのはとても大きなショックや絶望感です。

そしてそこからスタートする闘病生活は時に猫にも人にも厳しいものになります。

 

もっと早く腎臓の変化をキャッチすることが出来ればいいのに…

3年前にこじろうを重度の腎臓病で失っている私はそんな思いが

ずっと心の中にありました。

 

人間の医学同様、動物の医学も日々進歩。

1年半ほど前から腎臓の新しい検査ができるようになりました。

慢性腎臓病の新しい診断検査(血液化学検査)

「SDMA(エスディーエムエー)」

SDMAは、腎機能が40%失われた段階で上昇するので、

(従来のクレアチニンは腎機能が75%失われてからようやく上昇)、

これまでより早期の時点で慢性腎臓病を検出可能と言われています。

一部の報告では、従来のクレアチニンによる判定に比べて、猫では平均で 17ヶ月、

犬では 9.5ヶ月早く慢性腎臓病を検出できた という結果が出たとされています。

お家の猫ちゃんに何か些細な変化、嘔吐の回数が増えたなとか、おしっこの量が

増えてきた気がする…など、何か思い当たる事がある場合は、

かかりつけの獣医さんにSDMAの事を相談してみて下さい。

 

早期発見することで、治療計画が早い段階で立てられますし、

食事療法、投薬などあせらず準備ができる上に、腎臓病の特効薬の

ラプロスの効果が大いに期待出来ます。

 

近々、我が家の15歳のまつちよにもこのSDMAの検査を受けてもらおうと

思っています。

またその経過はメルマガでお伝えします。

 

SDMA、クレアチニン検査、腎臓病の検査についてお悩みの方がいらっしゃっいましたら、

いつでもねころんにご相談下さい。


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